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インド型変異ウイルス 「6割の日本人が打ち克てない」可能性も (2/3ページ)

 「わかりやすく言うと、通常はウイルスに感染すると、『HLA―A24』というタイプの抗原がSOSを出して、免疫機能を活性化させます。ところがL452Rは、HLA―A24の働きを弱める機能がある。そのため感染すると免疫機能が働きにくくなり、ウイルスがどんどん増殖して重症化しやすくなるのです。

 つまり、日本にインド型のウイルスが入ってきた場合、6割の日本人の免疫力では打ち克てない可能性を意味します。しかもインド人でHLA―A24を持つのは2割前後とかなり低いので、日本人がインド型に感染するとさらに危ない状況になりかねない」

 そのほかにもインド型には懸念材料がある。

 「L452RとE484Qの変異は、ともにワクチンの効果を弱める可能性が指摘されています。アメリカでは、ファイザー製とモデルナ製のワクチンの効果が半減するとの報告もある」(一石さん)

 これまで日本人は欧米人と比べて感染者や死者が圧倒的に少なく、その理由として、公衆衛生の普及やBCGワクチン接種などの「ファクターX」の存在が指摘されてきた。だが、世界からうらやましがられてきた「日本の奇跡」は、これ以上続かないかもしれないのだ。

 「過去の風邪で獲得した免疫が新型コロナに効果を発揮する『交差免疫』もファクターXの1つではないかとされましたが、インド型では交差免疫も働きにくいとされます。そもそも感染者と死者はアジア全般で少なかったのですが、インドの感染爆発からわかるように、もはやファクターXはアジアで通用しないと考えるべきです」(一石さん)

NEWSポストセブン

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