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【ケント・ギルバート ニッポンの新常識】バイデン氏にリーダーシップはあるのか? 米国のG7報道と実態に乖離…最優先課題など他の首脳と温度差 (1/2ページ)

 英コーンウォールで開かれていた先進7カ国(G7)首脳会議が13日、閉幕した。首脳宣言では、安全保障や人権問題などで「対中姿勢」を鮮明にしており、民主主義陣営による強い団結をアピールした。ただ、一方で疑問も残る。

 米メディアでは、ドナルド・トランプ前大統領時代のG7より、ジョー・バイデン大統領が出席した今回の方が「ポジティブだった」と伝えているところが多い。二国間のディール(取引)ではなく、他の首脳と柔軟な姿勢で議論したことが、G7のリーダーシップをとったというのだ。

 その報道に喜ぶ米国民もいるかもしれないが、「国益の確保」という目的のためにとる手段がまったく異なるのであって、優劣付けかねる。

 実際、アントニー・ブリンケン国務長官は13日、テレビ番組のインタビューで、トランプ氏に対する批判の機会を与えられながら、「過去を振り返らず、前を向いている」と直接批判をしなかった。米メディアが伝えるような単純な話ではないことがよく分かる。

 開催前から、最大のテーマになることが分かっていた中国における数々の問題だが、バイデン氏が気候変動問題に大きな力を注いでいたことも気がかりだ。

 バイデン氏は以前から、気候変動を「人類の脅威」であると最優先する意向を示しているが、他のG7首脳が最優先課題だと考えているとは到底思えない。非常に大きな温度差があるのではないかと思ってしまう。

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