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【ケント・ギルバート ニッポンの新常識】バイデン氏にリーダーシップはあるのか? 米国のG7報道と実態に乖離…最優先課題など他の首脳と温度差 (2/2ページ)

 さらに、米国とドイツが対立しているという現実もある。

 ドイツは、ロシアとの間を結ぶ海底ガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」を計画しており、ほぼ完成している。ロシアは2020年米大統領選における介入疑惑やサイバー攻撃、クリミア侵攻などの問題が山積しており、現在、米国との関係は最悪といっていい。そんななか、米国はドイツの「経済的なロシア依存」を懸念しているのだ。

 16日には米露首脳会談が行われるが、すでに共同記者会見は行われない方向で調整されている。7月中旬には、米独首脳会談も控えている。この状況で、バイデン氏が非常に困難なかじ取り担っているが、どのような存在感を示すことができるのか疑問だ。

 米国内でも、バイデン政権による歳出規模6兆ドル(約660兆円)の予算措置や投票制限法案をめぐっては、与党民主党から造反議員が出るなど、大論争となっている。米議会での様子をみる限り、バイデン氏がリーダーシップのある大統領だとは必ずしもいえない。

 米国内のG7報道と、「リアルなバイデン氏」とは、少し乖離(かいり)があるように思える。

 ■ケント・ギルバート 米カリフォルニア州弁護士、タレント。1952年、米アイダホ州生まれ。71年に初来日。著書に『儒教に支配された中国人・韓国人の悲劇』(講談社+α新書)、『トランプ大統領が嗤う日本人の傾向と対策』(産経新聞出版)、『日本覚醒』(宝島社)など。

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