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台湾政策で米中「太陽と北風」対決 支援と圧力で両極化 ワクチン大量空輸の米vs「一つの中国」支持要求の中国 (1/3ページ)

 米国と中国が、台湾をめぐって「太陽と北風」といえる極端な対応を展開している。米国は20日夜、米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチン250万回分を航空便で台湾に送り届けた。一方、中国の影響力が強まっている香港政府は、台湾政府の駐香港出先機関の職員に「一つの中国」を支持するよう署名を要求したという。英国で先日開催された先進7カ国(G7)首脳会議では、中国共産党政権による人権弾圧や軍事的覇権拡大に対峙(たいじ)する、「民主主義国家」の結束が確認されたという。両陣営による対台湾動向が注目される。

 「米国の感動的な友情に深く感謝する。提供されたワクチンは私たちの安全と健康維持に大きな役割を果たす」「両国間の真の友情を反映することができる」

 台湾の蔡英文総統は20日夜、米国からのワクチン提供を受け、自身のツイッターに動画も付けて、こう発信した。

 新型コロナの押さえ込みに成功してきた台湾だが、変異株の影響か、5月中旬から感染が拡大している。中国の妨害などで欧米の薬品メーカーからのワクチン調達が遅れるなか、米国が提供した250万回分のワクチンを乗せた航空便が同日夕、台北に到着した。

 ジョー・バイデン米政権は今月初め、台湾に対し75万回分のワクチンを提供すると発表していたが、19日、その3倍以上に相当する250万回分に増やすことを決定した。

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