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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】サイクロンに立ち向かう無人帆船 温暖化による「気象の凶暴化」 急速に発達する台風の仕組み解明へ (1/2ページ)

 梅雨末期の大雨による被害が著しい。2018年の西日本豪雨、20年の九州を中心に襲った豪雨の被害は記憶に新しい。

 全世界で起きている地球温暖化のせいで、日本でも「気象が凶暴化」している。いままでにない大雨が降ったり、日本ではいままであまりなかった竜巻が増えている。

 台風が弱まらないで日本の陸上に上がってくるようになったのも気象の凶暴化のひとつだ。

 台風は海水からエネルギーを得て強くなるものだから、日本のまわりの海水温が地球温暖化で高くなると、いままでのように台風が弱まってから日本に上がってくることが少なくなってしまう。

 日本近海では「台風」と言い、北米東部やメキシコ湾など大西洋のものは「ハリケーン」と呼ばれ、バングラデシュやインドを襲うインド洋のものは「サイクロン」と称されるが、呼称が違うだけで同じものだ。上空から見ると左回りの強い熱帯性低気圧である。

 これらどの地域も「気象の凶暴化」の問題を抱えている。大西洋では60%のサイクロンがいままでの平均よりも強い。人的な被害に限らず、大変な経済的な損失になる。

 じつは、台風などについてはまだ研究が十分ではない。

 とくに台風やハリケーンが、とくに初期のころに、時間的にきわめて急速に発達する仕組みは、よく分かっていない。

 これはその時間にその海域での観測が少ないせいだ。初期の段階は、その後台風やハリケーンがどこまで発達するかのカギを握っている。陸地に近づいたときの大きさを予測して災害に備えるためにも、これは重要な情報なのだ。

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