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【ケント・ギルバート ニッポンの新常識】「人民を恐れている」習体制、中国共産党100年 言論の自由認めず、命を奪ってでも思想を強制する徹底ぶり (1/2ページ)

 中国共産党が1日、創建100周年の記念日を迎えた。長期にわたる共産党統治によって中国が発展したとして、盛大な祝賀行事が行われた。だが、私は一度たりとも、この党が「魅力的」だと思ったことはない。

 1921年に結党した共産党は、わずが数十人でスタートしたとされる。第二次世界大戦では、中国国民党の陰に隠れて勢力を拡大し、激しい国共内戦を経て、49年に中華人民共和国を建国した。

 その後、大躍進政策(50年代末から60年代初頭)や、文化大革命(66~76年)、天安門事件(89年)などで、数えきれない人民の自由と命を奪ってきた。一方、78年以降の改革・開放政策では、日本の政府開発援助(ODA)を受けて“肥大化”してしまった。

 現在でも、香港やウイグル、チベット、内モンゴルにおける人権弾圧や、沖縄県・尖閣諸島や台湾を含む、東・南シナ海における軍事的覇権拡大など、身勝手な暴挙はキリがない。

 香港警察は6月27日夜、廃刊に追い込んだ香港紙、蘋果日報(アップルデイリー)の主筆兼英語版編集長だった馮偉光氏を、香港国家安全維持法(国安法)違反の疑いで逮捕した。この徹底ぶりには恐怖を感じる。

 そもそも、共産主義を掲げるのであれば、財産を共同保有して平等な社会を目指すという大原則があるはずだ。しかし、約14億人の国民のうち、党員はわずか6・5%という。彼らが富と権力を独占して、人民に目を光らせており、そこには平等を目指す社会など存在しない。

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