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【ケント・ギルバート ニッポンの新常識】「人民を恐れている」習体制、中国共産党100年 言論の自由認めず、命を奪ってでも思想を強制する徹底ぶり (2/2ページ)

 こうした現状を見る限り、「共産党によって中国が成長を遂げた」とは口が裂けても言うことはできない。そして、歴史が証明してきたように、武力を使った覇権拡大、肥大化など許されないのだ。

 世界中で、中国を含めて、共産主義を実現させた国などないと断言しておきたい。言論の自由を認めず、人民の命を奪ってでも思想を強制する姿は、共産党という衣を被ったファシスト国家にほかならない。

 習近平体制になって約9年、民主主義国家との対立が深まるだけでなく、香港やウイグルなどで人民の犠牲が増えている。これはファシスト国家が最も恐れるのが、人民に反旗を翻されることだからだ。習体制は「人民を恐れている」ことが特徴といえる。

 自らの権力を維持するためには、頭では無理筋と理解しながら、強引に対外的な対立をあおり、国内では弾圧を繰り返すしか方法がないのだ。側近でさえも、異なる意見を口にすることが許されないのではないだろうか。

 自由な発言ができないうえ、共産党内の“新陳代謝”がなければ、中国の将来が明るいはずもない。しばらくは現体制は続くとみられるが、中国には今後も目を光らせておかなければならない。

 ■ケント・ギルバート 米カリフォルニア州弁護士、タレント。1952年、米アイダホ州生まれ。71年に初来日。著書に『儒教に支配された中国人・韓国人の悲劇』(講談社+α新書)、『トランプ大統領が嗤う日本人の傾向と対策』(産経新聞出版)、『日本覚醒』(宝島社)など。

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