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日米英、豪で共同訓練開始 仏独も参加 軍事的覇権拡大の中国けん制

 日本と米国、英国、オーストラリアなど7カ国による水陸両用作戦の大規模共同訓練「タリスマン・セーバー」(=『魔よけの力』の意味)が14日、オーストラリア北東部クイーンズランド州で始まった。フランスやドイツなど4カ国もオブザーバー参加した。軍事的覇権拡大を進める中国を牽制(けんせい)する狙いだ。

 訓練には、各国から計1万7000人以上が参加し、水陸両用作戦における戦術技量の向上や連携強化を図る。

 31日まで18日間、実施する。

 陸上自衛隊からは「日本版海兵隊」と言われる離島防衛専門部隊「水陸機動団」(長崎県佐世保市)が、オーストラリアの艦艇を活用し、オーストラリア陸軍、米英の海兵隊と作戦を行う。

 中国は昨年からオーストラリアに対し、制裁関税の発動や農産物の輸入制限など、経済的圧力を強めている。オーストラリア国内では「中国が近い将来、軍事的にも脅威になる」との懸念が高まっている。

 この日行われた訓練開始の式典で、オーストラリア陸軍のジェイク・エルウッド少将は「米豪の同盟関係の幅広さと深さを力強く示すことになる」と述べた。

 陸自の部隊は6月に到着。新型コロナ対策で義務付けられている2週間の隔離を終え、今月11日から活動を始めた。

 米国は、日本とオーストラリア、インドとの戦略的枠組み「QUAD(クアッド)」を推進。日本もオーストラリアとの防衛協力を強化したい考えで、昨年11月に自衛隊とオーストラリア軍の共同訓練などに関する「円滑化協定(RAA)」で大筋合意した。

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