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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】「南極」観測史上最高、気温18・3度! 「フェーン現象」影響か (1/2ページ)

 米国西部やカナダが猛烈な暑さに襲われている。カナダ西部の山間部にある町リトンではカナダ史上で最高の猛暑を記録した。リトンの6月の最高気温は平年なら25度前後だが、6月29日は49・6度に達した。

 しかも日中よりも夜間の方が暑い日が続いた。家にエアコンはなく、住宅は厳冬に備えるために熱を逃さない。このために熱がこもったのだ。リトンのあるブリティッシュコロンビア州では数百人が死亡した。米国西部のデスバレーでも7月9日に54・4度を記録した。これらは地球温暖化のひとつとして現れる「ヒートドーム」現象だ。

 カナダや米国だけではなく、世界的にここ数年は熱波が続いている。しかも極域は、ほかの地域よりも多く地球温暖化の影響を受ける。

 たとえば大西洋の北緯78度にあるスピッツベルゲン島には、世界規模の大惨事に備えて種子貯蔵庫が設置されている。永久凍土を利用した天然の冷凍庫で、2008年から世界各地の種子を保管している。だが、この貯蔵庫も2016年に永久凍土が溶けて水が流れ込んだ。25億円の修復作業が必要となっている。

 南極の温度も上がっている。過去30年間の南極点の気温は、世界の平均の3倍を上回るペースで上がっている。

 世界気象機関(WMO)は、南極にあるアルゼンチン・エスペランザ基地で2020年2月6日に記録した気温18・3度を南極大陸での観測史上最高気温と公式認定した。山を越えて暖かい風が吹き下ろして気温が上がる「フェーン現象」のためだと思われている。日本でもフェーン現象で脊梁(せきりょう)山脈を越えた日本海岸で多く、春に一気に雪解けが進むことが多い。このほか、2019年に北海道東部の佐呂間町で39・5度と北海道内で初めて39度台の気温になった。

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