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【長谷川幸洋 ニュースの核心】防衛白書で初の「台湾」記述も…甘過ぎる対中認識 当事者意識が感じられず、親中派への配慮 抜本的見直しを (2/3ページ)

 台湾有事は「近くの火事」なのか。そうではない。台湾が日本の海上輸送路(シーレーン)に位置している事実を考えれば、台湾有事は「日本の危機」そのものである。

 米国では「台湾有事は重大問題だが、本質を言えば、米国の危機というより日本の危機ではないか」という議論も起きている。「米国はグアムやハワイまで撤退すれば、国の安全は守られるが、すぐ近くの日本はそうはいかない」という話である。

 それを、「米中の問題」などと傍観者的態度で語るのは、甘過ぎる。これが1点。

 もっと本質的な問題を言えば、「そもそも、日本は中国をどう認識しているのか」が重要だ。

 白書を見る限り、中国を「脅威」と捉えるどころか、単に「わが国を含む地域と国際社会の安全保障上の強い懸念」と言っているにすぎない。ちなみに、北朝鮮についてはどうかと言えば、「わが国の安全に対する重大かつ差し迫った脅威」と明確だ。

 日本に向けてミサイルを発射した北朝鮮は脅威だが、沖縄県・尖閣諸島に対する領土的野心を隠さず連日、海警局の武装船を出動させている中国は「脅威ではない」という話は理解しにくい。

 こうした認識の背景には、中国と深い関係を築いている経済界や、一部の親中政治家への配慮があるのだろう。だが、国の安全保障を担う防衛省がそうした態度でいるのは、誤っている。菅義偉政権に抜本的な見直しを求めたい。

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