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習氏が語る中国は巨象ならぬ“虚像” 歴史的指導者としての地位協調も「結局、毛沢東にはなれない」 大原浩氏寄稿 (1/3ページ)

 北京の天安門広場で行われた中国共産党創建100年の祝賀大会で、習近平党総書記(国家主席)は1人だけ人民服姿で登場するなど、建国の父、毛沢東と並び立つ演出が目立った。対外的に強硬姿勢を打ち出し、歴史的指導者としての地位を強調する習氏だが、国際投資アナリストの大原浩氏は寄稿で、「習氏は毛沢東にはなれない」と明言、国際社会における中国の厳しい実態を指摘する。

 習政権の「中華=俺は世界の中心だ」と言わんばかりのふるまいはエスカレートしているが、それほどの「実力」があるのか疑問である。大本営ならぬ「共産党発表」の経済統計が信用できないのと同じように、習氏が語る共産主義中国も巨象ならぬ虚像のように思える。

 核戦力において米国やロシアが6000発水準なのに対して、中国は300発前後にとどまることは以前にも述べた。

 英シンクタンク「国際戦略研究所(IISS)」が15カ国のサイバー能力を分析した報告書で「第1級」のトップクラスとされたのは米国のみだ。中国はオーストラリア、フランス、ロシア、英国などとともに「第2級」に分類された。

 ちなみに、よく話題になる北朝鮮は、日本、インドやインドネシア、イランなどと同じ「第3級」である。日本の現状は悲しい限りだが、中国や北朝鮮が実力以上の脅威ととらえられるのは、サイバー攻撃を受けても「だんまり」を決め込むから実態が知られないだけだといえる。

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