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北朝鮮国民が「金正恩の銀行」を断固拒否するもっともな理由 (1/2ページ)

 社会主義を標榜する北朝鮮にも、宝くじがある。最も一般的なものは「体育抽選」と呼ばれるスポーツくじだ。北朝鮮の対外向けプロパガンダサイト「朝鮮の今日」によると、スポーツくじは1986年から始まり、詳細は不明ながら「種目当て」、「番号当て」、「勝敗当て」に加え、スクラッチタイプも存在し、当選者は賞金ではなく液晶テレビ、洗濯機、自転車などの商品がもらえる形式だ。かつての中国の宝くじと似た形式だ。

 これ以外の宝くじ的な性格を持ったものとしては「抽選制貯金」というものがある。銀行に預金すると四半期ごとに抽選が行われ、1等当選者には預金額の100%、2等は30%、3等は10%の利子が支払われるというものだ。

 10万北朝鮮ウォン(約2000円)という上限額があっても、かなりの額の現金が手に入るめったにない機会とあって、相当な人気を博していたが、最近はさっぱりだという。デイリーNKの北朝鮮内部情報筋が伝えたその理由は、「強制預金」の影響だ。

 (参考記事:【写真】北朝鮮「お札の美少女」国民的女優を処刑か…出演作が視聴禁止

 強制預金とは文字通り、現金を強制的に銀行に預けさせるものだ。北朝鮮は過去に何度も同様のキャンペーンを行ってきたが、現在も、人民班(町内会)を通じて1世帯あたり一定金額を預金せよという「預金計画」(ノルマ)が押し付けられている。

 しかし、北朝鮮の人々は一向に銀行に向かおうとしない。それには理由がある。2009年の貨幣改革(デノミネーション)のときに、銀行に強制的に旧紙幣を預けらせられ、新紙幣の引き出しに制限をかける形で財産を奪われたことへの強烈なトラウマがあり、銀行を全く信用せず、利用しようとしないのだ。

デイリーNKジャパン

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