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「実情を知らなすぎる」金正恩をなじった軍幹部を銃殺 (1/3ページ)

 かつての日本の天皇がそうだったように、北朝鮮の最高指導者は「神聖にして侵すべからず」の存在だ。たとえ故意ではなかったとしても、その権威に泥を塗る行為をしてしまった者には、過酷な罰が待ち構えている。その命令に歯向かうなど、もってのほかだ。

 (参考記事:金正恩氏の「高級ベンツ」を追い越した北朝鮮軍人の悲惨な末路

 さて、極度の食糧難に襲われている北朝鮮だが、金正恩総書記は、6月の朝鮮労働党中央委員会第8期第3回総会で、軍糧米の放出、配給を行うよう特別命令書を出したと伝えられている。それを批判した朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の幹部が、銃殺されたと、デイリーNKの内部情報筋が伝えた。

 銃殺されたのは、黄海北道(ファンヘブクト)瑞興(ソフン)にある815訓練所の後方司令官を務める少将だ。軍糧米を放出せよとする金正恩氏の特別命令をこんな発言を行った。

 「今、民間人の食の問題より、軍の米びつの問題の方がもっと深刻だ」

 「下の単位(部署)の実情をあんなに知らず、やたらめったら(食糧を)絞り出されたら、川底の砂でもないのに、あんな量のコメをどこから出せというのか」

 こんな発言は、よほど信頼している相手でなければしないだろうが、その中にスパイが混じっていたのだろう。彼は摘発され、最高指導者を誹謗中傷したとして、今月18日に軍事裁判にかけられ、銃殺された。

 (参考記事:「反逆者の末路を見ておけ」金正恩、軍将校ら11人を銃殺

デイリーNKジャパン

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