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転売目的で抗がん剤180錠窃盗の疑い 薬剤師の男逮捕

 東京都品川区の薬局に侵入し、計約170万円相当の抗がん剤180錠を盗んだ男が捕まった。警察が取り押さえてみれば、この男、同薬局に過去、勤務していた薬剤師だった。薬を転売しては、投資用マンションの返済資金にあてていたという。

 警視庁荏原署が3日までに窃盗と建造物侵入の疑いで逮捕したのは、東京都大田区の薬剤師、野本一定容疑者(43)。逮捕容疑は5月27日、品川区の薬局に侵入し、抗がん剤を盗んだ疑い。

 署によると、野本容疑者は2018年3月~21年4月まで同薬局に勤務。昨年3月ごろに薬剤部門の責任者になり、「このころからこれまでに10回ぐらい薬を盗んで転売した」「(転売で得た金で)投資目的のマンションのローンを支払った」などと供述している。勤務態度を理由に今年4月に店から解雇された後も複数回、薬を盗んでいたとみられる。

 野本容疑者は店員のふりをして仕入れ業者に電話をかけ、薬を発注。同午後8時ごろ、母親の処方箋を持って薬局に行き、「薬の準備は自分がやる」などと言って調剤室に入ったという。

 闇のルートに乗った抗がん剤はどこに行き着くのか、そこも気になる。

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