記事詳細

【「脱炭素」は嘘だらけ】CO2排出ゼロの“無謀な目標”は日本を害し中国に暴利 石炭火力や製鉄業は堅持すべきだ (3/3ページ)

 同じく、石炭を使用する粗鋼製造では、中国の生産量は日本の10倍以上もある。のみならず、日本の製鉄業は年々空洞化している。製鉄業は製造業の基幹であり、その空洞化に拍車を掛けてCO2を減らすのは、全くの愚策だ。

 日本は、中国と対峙(たいじ)している。「自由」「民主」「人権」「法の支配」といった普遍的価値を守り、領土を保全するためには、経済力を含めた総合的な国力が必要だ。このためには、「脱炭素」などという無謀な目標を追い求めることを止め、石炭火力や製鉄業は堅持すべきだ。

 ■杉山大志(すぎやま・たいし) キヤノングローバル戦略研究所研究主幹。1969年、北海道生まれ。東京大学理学部物理学科卒、同大学院物理工学修士。電力中央研究所、国際応用システム解析研究所などを経て現職。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)、産業構造審議会、省エネルギー基準部会、NEDO技術委員等のメンバーを務める。産経新聞「正論」欄執筆メンバー。著書に産経新聞「正論」欄執筆メンバー。著書に『「脱炭素」は嘘だらけ』(産経新聞出版)、『地球温暖化のファクトフルネス』(アマゾン)など。

関連ニュース