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【菊池雅之 最新国防ファイル】東京五輪で金メダル3個獲得 自衛隊体育学校 狭き門も日本屈指の「恵まれた環境」 (2/2ページ)

 いずれの方法であろうとも、自衛官採用試験を受け、合格する必要がある。体育学校に入校すると、「体育特殊技能者」として、ひたすら自分の競技種目の練習をこなしていくことになる。自衛官である以上、競技成績や年齢、学歴に応じた階級を与えられる。

 狭き門だが、一般部隊所属の隊員であっても、アスリート級の実力があれば、特別体育課程学生候補者集合訓練を受け、選考されることで「体育特殊技能者」となる道もある。

 選手生命は決して長くはない。現役を退くと、コーチや監督となる道を歩むか、一般部隊へと行く道を歩むかの選択をすることになる。

 選手たちは「恵まれた環境」であると話す。スポンサー企業での勤務を終えて練習という選手が多いなか、24時間、自分の種目のことだけを考えることができる。お金の心配は一切必要ない。食事もしっかりと栄養管理された特体食堂で用意される。学校内の施設は自由に使える。ここまでの厚遇は、日本では体育学校のみだ。

 選手たちは早くも24年のパリ五輪へ向け、厳しいトレーニングを開始した。

 ■菊池雅之(きくち・まさゆき) フォトジャーナリスト。1975年、東京都生まれ。講談社フライデー編集部を経てフリーに。陸海空自衛隊だけでなく、米軍やNATO軍、アジア各国の軍事情勢を取材する。著書に『自衛隊の戦力-各国との比較』(メディアックス)、『陸自男子-リクメン』(コスミック出版)など。

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