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【歳川隆雄 永田町・霞が関インサイド】来年秋の中間選挙、バイデン氏を待つ“厳しい審判” アフガン撤退にリベラル系メディアも批判 (2/2ページ)

 そもそも、バイデン氏は演説の中で、当初は「われわれは、ありとあらゆる不測の事態に備えて計画を立てた」と述べたが、その直後に「正直、(タリバンのカブール制圧は)想定していた以上に速い展開となった」と、矛盾する説明を行っている。

 世界中が危惧するタリバン政権下の女性や子供への人権蹂躙(じゅうりん)・暴行弾圧に関しては、実にノー天気なことを語っている。「アフガン市民の基本的人権について引き続き発言を行い、世界中に発信していく」-。

 タリバンが対話を通じて、これまでの人権無視の抑圧政策を改めると思っている人など皆無である。対話で説得できるのであれば、テロなど起きなかった。あまりにも人ごとのように聞こえた19分間の演説だった。「人権問題」を表看板にするバイデン氏は、質疑を受けず立ち去った。

 カブール陥落当日の飛行場のテレビ映像を見た誰もが、1975年4月30日の「サイゴン陥落」を想起したはずだ。来年秋の中間選挙でアフガン問題が争点になる。そして、バイデン氏は厳しい審判を受けるはずだ。 (ジャーナリスト・歳川隆雄)

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