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9・29自民総裁選、各候補それぞれの動き 菅首相・154日ぶり出勤せず 岸田氏・中小事業者と意見交換会 高市氏・月刊誌「正論」で決意披露

 自民党総裁選(9月17日告示、29日投開票)をめぐり、出馬意欲を見せる候補や周辺が動いている。岸田文雄前政調会長は新型コロナウイルス禍で苦しむ中小事業者と意見交換会を開催。高市早苗前総務相は月刊誌「正論」で「日本を安全で強い国にしたい」と決意を披露した。菅義偉首相(総裁)は戦い本番に備え、東京・赤坂の衆院議員宿舎で過ごした。

 

 「国民の声を聴き、政治に対する信頼を取り戻す。どんな不満でも批判でも聞かせてほしい」

 岸田氏は29日、さいたま市の中小事業者とのリモートによる意見交換会冒頭、こう呼びかけた。同市は、立憲民主党の枝野幸男代表のおひざ元で、次期衆院選も意識したといえる。

 参加した観光バス経営者が「非常に厳しい状況だ。どの事業者も社員の雇用を守ろうと必死に頑張っている」と訴えると、岸田氏は26日の出馬会見で「(コロナ禍で苦しむ国民の)声を書き続けてきた」と紹介したノートを取り出し、うなずきながら書きとめた。

 高市氏は9月1日発売の月刊誌「正論」で、「総裁任期中は菅総理を支える」と明言し、「社会不安が大きく、課題が多い今だからこそ、菅総裁の胸をお借りして(中略)日本を守り未来を拓くための対策を競い、ベストな方向性を見いだしていく」と語った。

 具体的には、「国民の命を守り抜く感染症対策」や「財政・税制政策」「経済安全保障の強化」「防衛予算の大幅増額」「原子力の平和利用」などを掲げた。

 菅首相は29日、154日ぶりに官邸や公邸などに出勤せず、終日、東京・赤坂の衆院議員宿舎で過ごした。これまでの週末は、官邸などでコロナの関係閣僚らから報告を受けたり、民間団体の関係者らと面会していた。

 河野太郎規制改革担当相は29日のフジテレビ番組で、「かなり菅首相のリーダーシップで進んでいるところが、なかなか評価されていないというのは正直じくじたるものがある」と述べ、首相の再選支持を示唆した。

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