記事詳細

【ジュリア・ミント プーチンの国より愛を込めて】トナカイの生態系を守って (1/2ページ)

 ドブラヴィーチェル、親愛なる日本の皆さま!

 ごく最近、エカテリンブルク郊外にあるトナカイ農場を訪れました。

 サンタクロースのソリを引くイメージを持たれるからか、時々トナカイを馬やヘラジカのような大きさと混同される方もいますが、トナカイ自体は全長1・4~1・8メートルほどのとてもおとなしい動物です。

 しかし、そのおとなしさのためなのか、私がエサのニンジンやリンゴなどを何度トナカイの方に投げても、同じ敷地内にいるヤギなどに全てさらわれてしまいます。

 すると、いつまでたってもエサにありつけず控えめに横に立っていたトナカイたちは、悲しそうな目つきで私を取り囲むのです。

 このように、優雅でおとなしいトナカイたちと楽しい体験をした数日後に、ロシア北部クラスノヤルスク地方のカタンガ川で多くの野生のトナカイの死骸が発見された、というニュースを見た私は一気に悲しくなってしまいました。

 トナカイの死因に関しては現在調査中ですが、考えられる理由の一つは自然死です。

 トナカイは冬の場所への季節的な移動の時期にあったので、彼らが川を渡る途中に流れに対処しきれず溺れ死んだ可能性があります。

 もう一つの理由は、トナカイの枝ツノを狙った密猟者による犯行の可能性です。

 若いトナカイの枝ツノには治癒特性があり、特に中国では、病気を治し、力を与える物質が含まれていると信じられています。ですので、トナカイの枝ツノは漢方薬の原料や、栄養補助食品、錠剤、化粧品を作るためなどに使用され、大きな需要と供給を生み出しています。

関連ニュース