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感染対策の「アクリル板」実は逆効果?「空気が滞留、換気阻害」の指摘…複数の感染対策併用が必要 (1/2ページ)

 これまでの新型コロナウイルス感染対策は通用しないのか。オフィスや飲食店などでよく見かけるアクリル板やビニールカーテンの仕切りだが、状況によってはウイルスが漏れたり、換気を阻害するなど逆効果になるとの指摘が出ている。

 5日の東京の新規感染者数は1853人で、14日連続で前週の同じ曜日を下回った。減少傾向が続く一方、都のモニタリング会議では「職場での感染者数は極めて高い水準」との指摘もあった。

 英政府の緊急時科学助言グループが7月に出した研究では、アクリル板などの仕切りは、勢いのあるせきなどで出た大きな粒子については効果的だが、会話などで吐き出される低速度の小さな粒子は部屋の空気に混ざってしまい防ぐことが難しいと指摘された。

 浜松医療センター感染症管理特別顧問の矢野邦夫氏は「デルタ株は感染力が高く、口から発するウイルス量も増えるため、会話などによるエアロゾル(霧状に浮遊する粒子)感染のリスクも増える。大半は飛沫(ひまつ)が原因なので飲食店などの仕切りをネガティブに捉える必要はないが、完全には防ぎきれず、大きなものは空気の流れを阻害する可能性もある」と語る。

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