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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】中国の軍事衛星に露のスパイ衛星が…人工衛星の衝突がもたらすもの 宇宙ゴミが飛躍的に増加、弾丸の速さ100倍以上でなんでも破壊 (1/2ページ)

 2009年以来、22年ぶりに大規模な事故が起きた。といっても地上の話ではない。はるか上空の出来事だ。22年前の事件とはロシアの軍事衛星「コスモス2251号」が米国の通信衛星「イリジウム33号」と衝突して双方とも壊れたことだ。

 今回は「加害者」も「被害者」も立場上、大きな声では騒げない。ともに、明らかにはできないワケありの衛星だ。

 被害者は打ち上げたばかりの中国の軍事衛星「雲海1号02」。加害者はロシアのスパイ衛星「ツェリーナ2号」の打ち上げに使われたロケットだ。事件は3月に起きていたが8月に明らかになった。米国・ハーバード・スミソニアン天体物理学センターの分析だ。

 スパイ衛星や軍事衛星がなにをしていたのかは国家機密で、明らかになっていない。

 打ち上げに使われたロケットは宇宙ゴミ(スペースデブリ)になった。実際、途方もない数の宇宙ゴミが、地球のまわりを飛び回っている。これらは役目を終えた人工衛星や、人工衛星の打ち上げに使ったロケットの破片だ。中国はこのほか敵の軍事衛星を打ち落とす意図的な破壊実験も行っている。宇宙ゴミを飛躍的に増やすだろう。

 ESA(欧州宇宙機関)の推定によると、1~10センチメートルのデブリが90万個、1ミリメートル~1センチメートルのものなら1億2800万個もある。その総質量は1万トンに近づいている。

 これらの宇宙ゴミは時速2万7600キロメートルもの猛スピードで飛び回っている。弾丸の速さの100倍以上だ。なんでも撃ち抜いて破壊してしまう。

 げんにこの5月にはISS(国際宇宙ステーション)のロボットアームに衝突して破壊した。幸い損傷はアームと周辺の一部に限られていて大きな影響はなかった。衝突したのは、ごく小さなデブリだった。しかし場所によっては、そして人体を直撃すれば、こんなことでは済むまい。

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