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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】中国の軍事衛星に露のスパイ衛星が…人工衛星の衝突がもたらすもの 宇宙ゴミが飛躍的に増加、弾丸の速さ100倍以上でなんでも破壊 (2/2ページ)

 その上、米国の実業家、イーロン・マスク氏のスペースXは、「スターリンク計画」で最大4万2000基の人工衛星を打ち上げる予定だ。この衛星群で世界中のユーザーに高速インターネットを提供するためだ。19年から人工衛星を打ち上げていて、すでに1500基もの人工衛星が軌道上にある。宇宙の半分以上が個人のものになって事実上の独占だという非難の声も高い。

 一方、天文学者は、衛星群が天文研究に被害を与えかねないとの懸念を表明している。大型の高性能望遠鏡は大量の商用衛星によってすでに大きな影響を受けている。これ以上、飛躍的に増やすことに反対しているのだ。

 衛星が互いに数キロメートル以内という衝突の紙一重ですれ違うのは、いまでも毎日のように発生している。人工衛星の数が10倍になれば、衝突事故は100倍になる理屈だ。

 その他に、もちろん宇宙ゴミの問題もある。

 いま現在で、地球に近い軌道では2万3000個ほどのソフトボール大以上の宇宙ゴミは追跡されている。しかし、遠いものやもっと小さいサイズのものは追跡できていない。

 しかしISSの例のように、小さくても速度が大きいので金属板を突き破るなどの重大な損傷を与える可能性が大きいのだ。

 ■島村英紀(しまむら・ひでき) 武蔵野学院大学特任教授。1941年、東京都出身。東大理学部卒、東大大学院修了。北海道大教授、北大地震火山研究観測センター長、国立極地研究所所長などを歴任。著書多数。最新刊に『多発する人造地震-人間が引き起こす地震』(花伝社)。

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