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【安全保障最前線】アフガン紛争、イラク戦争に不適用だった米の軍投入6原則「ワインバーガー・ドクトリン」 対テロ戦争が20年間続いた原因に (1/2ページ)

 サダム・フセイン大統領率いるイラクが1990年、クウェートに侵攻した。これを排除するために行われた湾岸戦争は、実質的に「ワインバーガー・ドクトリン」に基づいて行われ、米軍の作戦は大成功だった。

 このドクトリンは、84年当時に国防長官であったキャスパー・ワインバーガー氏が提唱したもので、ベトナム戦争の失敗などを教訓にした軍の選択的介入を柱にしていた。以下の6つの原則を満たさなければ、軍を投入すべきではないとしている。

 (1)米国または同盟国の死活的な利益が危機にひんしている場合。

 (2)軍の投入は、誠心誠意、明確な勝利の意思をもって実施すること。

 (3)明確な政治的目標と軍事的目標を持って、その目標を達成するために十分な能力があること。

 (4)政治的・軍事的目標と投入兵力・構成の関係は、継続的に見直すこと。

 (5)軍事介入に議会と世論の支持があること。

 (6)軍の投入は最終手段として考慮されるべきこと。

 以上の原則に照らして、アフガニスタン紛争を振り返ると、(1)と(5)に関しては、米中枢同時多発テロ事件に伴った軍隊の投入であり、この原則を満たしている。(2)も満たしている。

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