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【高橋洋一 日本の解き方】自民党総裁選と日銀の人事 インフレ目標を堅持すれば…誰になっても大差ないはずだ (2/2ページ)

 安倍氏が自民党総裁になり、緩和的な金融政策への期待で株価が急上昇、その後の総選挙でも自民党が勝利し、第2次安倍政権への強力な後押しになったのを自民党は身にしみて知っているはずだ。筆者自身、1990年代から金融政策の効果を主張していたので、9年前の自民党の政権復帰当時、多くの自民党議員から感謝されたことを覚えている。

 それ以来、自民党内においては金融政策の枠組みに関する議論はあまりない。これに対し、野党や一部マスコミは相変わらずインフレ目標が良くないとか、世界の標準とはかけ離れた話が多い。

 いずれにしても、今回の自民党総裁選で、各候補の金融政策に大きな違いはないだろう。そうした場合、誰が自民党総裁、首相になり、誰が審議委員、誰が日銀総裁、副総裁になっても、達成すべき目標が同じであれば、大差ないということになる。

 それでも、マスコミは誰がなるかについて関心があるので報道するだろうが、目標や目標数値の変更は重大だが、人事は重要ではないというのが、インフレ目標政策のキモである。ぜひとも、そうなってほしいというのが筆者の願望だ。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

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