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【高橋洋一 日本の解き方】岸田氏は新自由主義からの転換、分配政策を主張 高市氏は「サナエノミクス」を掲げ積極財政路線重視 河野氏、野田氏は「改革志向」に (1/2ページ)

 自民党総裁選に出馬した岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、河野太郎行革担当相、野田聖子幹事長代行の経済政策について、共通点や違いを検証してみよう。

 党内の立ち位置からみれば、政治路線は岸田氏が中庸、高市氏がやや右、河野氏と野田氏がやや左と四人四様だ。

 国家像をみると、岸田氏は小泉純一郎内閣以来の新自由主義からの転換を主張して分配政策を重視する。高市氏は「サナエノミクス」を掲げ、国家による投資・成長重視だ。河野氏は「日本を前に進める」とし、改革路線だ。野田氏は女性や高齢者、障害者も活躍できる社会を掲げるなど、価値観の違いが出ている。

 コロナ対策については、岸田氏は野戦病院の開設や「健康危機管理庁」の設置、電子的ワクチン接種証明活用、検査の無料化・拡充を掲げ、高市氏は医薬品やワクチンの国産化に向けた体制整備、河野氏はワクチン接種3回目の準備、必要なときは思い切った人流抑制を打ち出している。

 そして肝心の経済・財政政策については、岸田氏は相当規模の経済対策、科学技術立国、経済安全保障、デジタル田園都市、令和版所得倍増、経済再生なくして財政健全化なし、財政健全化の旗を堅持といった主張だ。

 高市氏は金融緩和と財政出動に加え、危機管理投資・成長投資を柱に、インフレ率2%まで基礎的財政収支(プライマリーバランス)規律を凍結、法人に対する現預金課税、金融所得税率引き上げを訴える。

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