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【歳川隆雄 永田町・霞が関インサイド】バイデン氏の同盟「最優先」発言に疑問 「アフガン撤退」「対中姿勢」についての説明十分か (1/2ページ)

 ジョー・バイデン米大統領は9月21日午前(日本時間21日夜)、国連総会で演説した。筆者は、バイデン発言の「私は同盟関係の再構築を最優先課題に掲げてきた」を額面通りに受け止めていない。

 まず指摘すべきは、(1)アフガニスタンからの米軍撤退問題である。

 首都カブール陥落をめぐる大混乱を想起すべきだ。まさに同盟国からの性急な撤退反対の声に耳を貸さず、米同時多発テロから20年の節目となる「8月末までの撤退完了」という国内向けアピールに固執したツケが回ったのだ。

 米中央軍司令官が、8月29日に実施した無人機(ドローン)爆撃が子供7人を含む民間人への誤爆だったと謝罪したのに、バイデン氏は国連の場で言及しなかった。

 (2)対中国姿勢のブレが際立っているのは看過できない。

 確かに、「強国が力で支配するような手法に反対し、われわれは同盟国や友好国のために立ち上がる」と語った。

 だが、バイデン演説では「China」という言葉は一度も使われなかった。気候変動問題で中国との協調の余地を残す意図があるにしても、6月に英コーンウォールで開かれた先進7カ国(G7)首脳会議時の対中強硬発言はどこへ行ったのかと感じたほどだ。

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