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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】「火山の塩」は食べないで! 微量の重金属と放射性物質も含有し、人体に有毒 (1/2ページ)

 塩は大事なものだ。なければ身体を維持できない。古代ローマでは兵士の給料を塩で払っていたし、塩を通貨として使っていた例もある。

 上杉謙信が敵対していた武田信玄に塩を贈ったのは有名な話だが、このように塩は大事なものだった。美談として伝わっているが、武田信玄は塩を贈ったことを利用して、じつはもうけたという。

 人間には限らない。陸鳥のアオバトは、ふだんは海岸から遠く離れた山の森に棲んでいるが、毎日のように何十キロも飛んできて海水を飲む。多くの野生動物も、どこに塩があるかを本能的に知っていて集まってくる。

 塩はいまは安くなったが、人口の35%が飢えているアフリカ・コンゴには貴重なものだ。

 5月に噴火したニーラゴンゴ火山(標高3470メートル)の泥流や火山灰には白いものがいっぱい混じっていた。なめると塩辛い。人々は喜んでこの「塩」を採取した。

 コンゴ政府はこの夏に、ニーラゴンゴ火山の溶岩流に含まれる「塩に似た物質」について、食用に適さないので摂取しないよう警告した。「一般的な食塩ではなく有害なので、摂取を厳禁する」とある。ケイ酸質だが、微量の重金属と放射性物質も入っているという。

 5月の噴火では32人が死亡し、多数の家屋が破壊されて45万人が家を追われた。この火山は過去たびたび噴火していて2002年には約150人、1977年にも600人以上の死者を出している。

 火山から出てくる人体に有毒な重金属は多い。たとえば鹿児島・桜島からは銅、亜鉛、カドミウム、鉛、水銀が出てくる。どれも日本の鉱山や工場で重大な公害事件を起こした重金属だ。火山によっては、このほかの重金属の六価クロム、セレン、鉛、ヒ素、フッ素、ホウ素などが出てくる。

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