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「金正恩命令」があっさり無視される北朝鮮の深刻な現実 (3/3ページ)

 また、「集められたカネがそっくりそのまま建設労働者や突撃隊員に行くのであればまだいいが、どうせ途中で幹部が中抜きするだろうと思うと胸が痛む」との反応も聞かれたという。

 そもそも、ハコモノ建設を行うには予算面での裏付けがなければならないが、そんな予算がないため、一般国民から様々な形で、税金外の負担として金品を提供させると同時に、突撃隊としてタダ働きさせることで、無理やり建設を進めるというのが今までのやり方。

 それを断ち切るためには、きちんと法律を制定し、それに基づいて税金を徴収しなければならないが、税金廃止は金日成主席の遺訓。遺訓政治を掲げる北朝鮮において、それをひっくり返すのは金正恩氏にとっても非常に困難なことだ。

 かくして、実効性のない指示や方針が、時間が経つにつれ有耶無耶にされてしまうという、今までの同様の流れとなり、極めていびつな体制に戻っていくのだろう。

 (参考記事:金正恩氏が禁じた「税金外の負担」、強制加入の保険に化けて復活

デイリーNKジャパン

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