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【八木秀次 突破する日本】民主党政権以上の「悪夢」はたくさんだ 立民・共産の「野党連合政権」 従わない勢力に「力をもって取り締まる」弾圧の構図 (2/2ページ)

 立憲民主党は「リベラル」を自称する。リベラルが全体主義と親和性が高いことは、米ノートルダム大学政治科学部のパトリック・J・デニーン教授が『リベラリズムはなぜ失敗したのか』(原書房、2019年)で指摘している。

 実際、リベラルは自分たちの考えに反する人たちに不寛容だ。不寛容な姿勢で他人に寛容を求め、「多様性」を唱えながら統制社会を築こうとする。この「国内人権機関の設置」に典型的に示されている。

 共産党の不破哲三前議長は1989年2月18日の衆院予算委員会で、「政権についたときにその共産党の入った政権なるがゆえに従わないという勢力が出た場合、そういう勢力がさまざまな暴挙に出た場合、それに対して黙っているわけにはいかない、そういうのは力をもってでも取り締まるのが当たり前だ」と発言している。

 政権に従わない勢力に対し、「力をもって取り締まる=国家機関による弾圧を行う」ということなのだろう。

 コロナ対策での自公政権への不満はあろう。だが、もう一つの選択肢は上記のような社会の到来だ。民主党政権以上の「悪夢」はたくさんだ。

 ■八木秀次(やぎ・ひでつぐ) 1962年、広島県生まれ。早稲田大学法学部卒業、同大学院法学研究科修士課程修了、政治学研究科博士後期課程研究指導認定退学。専攻は憲法学。皇室法制、家族法制にも詳しい。第2回正論新風賞受賞。高崎経済大学教授などを経て現在、麗澤大学国際学部教授。内閣官房・教育再生実行会議有識者委員、山本七平賞選考委員など。法制審議会民法(相続関係)部会委員も務めた。著書に『憲法改正がなぜ必要か』(PHPパブリッシング)、『公教育再生』(PHP研究所)、『明治憲法の思想』(PHP新書)など多数。

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