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射殺シーン見て公開処刑を想起…金正恩「イカゲーム」流入に緊張 (1/3ページ)

 米国のコンテンツプラットフォーム、Netflixが韓国発のドラマとして放映し、韓国のみならず全世界的に人気を集めている「イカゲーム」。北朝鮮は早速これに噛みつき、韓国社会批判に利用している。

 北朝鮮の対外宣伝ウェブサイト「メアリ(こだま)」は今月12日、「南朝鮮(韓国)社会の実像を暴露するテレビドラマ『イカゲーム』人気」と題した記事を配信した。以下、一部を紹介する。

 

最近、弱肉強食と不正腐敗が蔓延り、廃倫廃徳が日常化した南朝鮮社会の実情を暴露するテレビドラマ「イカゲーム」が放映され、視聴者の人気を集めているという。

 テレビドラマ「イカゲーム」が視聴者の人気を集めたのは、極端な生き残り競争と弱肉強食が蔓延した南朝鮮と資本主義社会の現実をそのまま暴いたからだという。

 (中略)

 そのため、テレビドラマを見た人々は、経済的不平等が深刻な南朝鮮社会を背景にしている、就職、不動産、株など熾烈な競争の中で脱落者が大々的に増えているのが現在の南朝鮮社会だ、こんな社会で勝者になった者は敗者の死体の上に立っていることを記憶すべきだ、カネだけで人を評価する世の中で生きる現実が恨めしい、地獄のような恐怖という感想を述べているという。

 南朝鮮の映画評論家たちは「イカゲーム」は現代の競争社会を最も象徴的に見せる、極端な競争を強いる今の社会と、その中で孤軍奮闘する人々の姿をシンプルな娯楽的要素として比喩しきったことが人々の共感を引き出したと述べている。

 この記事は北朝鮮国内にいる人は読むことができず、今のところ朝鮮労働党機関紙・労働新聞などには同様の論調は出ていない。いや、できないのだろう。

 引用では省略したが、記事では2段落に渡り、ドラマのあらすじに触れている。そのくだりを北朝鮮の読者が読めば、韓流の「隠れ熱狂ファン」である多くの北朝鮮国民の好奇心を刺激してしまうだろう。

デイリーNKジャパン

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