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【ケント・ギルバート ニッポンの新常識】中露艦隊が列島ほぼ1周も…聞こえてこない日本の「怒り」「不安」 岸田首相は軍事的威圧に対する「答え」出さねばならない (1/2ページ)

 中国とロシアの海軍艦艇計10隻が17~23日、日本列島をほぼ1周するかたちで航行した。日本に対する露骨な「軍事的威圧」といえるが、メディアの報道は人ごとのようだ。与野党も衆院選の最中なのに、重視・警戒している様子はない。日本の安全保障が心から心配になってくる。

 中露艦隊は、日本海から津軽海峡を抜けて太平洋を南下し、鹿児島県沖の大隅海峡を通って東シナ海に入ったと防衛省統合幕僚監部が発表した。もし、米国の選挙中に、中露が同様の軍事的行動を行ったら、政治家も国民も黙ってはいない。許されるはずはない。

 ただ、今回の中露艦隊の行動が、単なる「威圧」の意味だけではないということも強調しておきたい。

 中国が8月、核弾頭を搭載可能な「極超音速兵器」の発射実験を行ったと英紙が今月中旬に報じた。中国軍は10月はじめ、台湾の防空識別圏(ADIZ)に戦闘機や爆撃機など計150機を進入させた。

 軍事的覇権拡大を進める中国の習近平政権は、ロシアのウラジーミル・プーチン政権と組んで、日本の新しい岸田文雄政権と、ジョー・バイデン米政権を「試している」といえる。

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