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【昭和のことば】炎上案件?それとも男子の悲哀? さだまさしのヒット曲「関白宣言」(昭和54年)

 今、この曲が発表されたらどのような状況になるのか。「炎上案件」なのか、それともやっぱり(時代を超えた)男子の悲哀がウケるのか。

 「関白宣言」とは、夫が妻に「亭主関白」的セリフを投げかける歌詞で話題になった、さだまさしのヒット曲である。この曲は、(その当時にしてもじゅうぶんに)時代遅れの「亭主像」をわざとのように取り上げた一種のパロディーであった。

 改めて歌詞を“最後まで”読み返してみると、モジモジ男の妻への愛にあふれた、何ていい歌なんだろうと思う。

 この年の主な事件は、「初の国公立大学共通1次試験実施」「第2次石油危機始まる」「大阪市住吉区の三菱銀行北畠支店で人質事件発生」「ガソリンスタンドの日曜・祝日全面休業開始」「第5回先進国首脳会議(東京サミット)開催」「東名高速道路日本坂トンネルで玉突き衝突事故発生。7人死亡、173台が炎上」「千葉県君津市の神野寺で虎2頭が逃走」「上野動物園のパンダ・ランランが死去」「成田空港でKDD(国際電電)社員による高級ブランド品持ち込みが発覚。KDDの乱脈経理追求へ」「国鉄のリニアモーターカー、走行テストで時速504キロを記録」など。

 スポーツでは、江川卓投手が巨人軍に入団決定。ソニーの「ウォークマン」が発売。街ではヘッドホン姿の若者が見られるようになった。

 批判を恐れずに言えば、やはりこの「関白宣言」は、いまだに男の本音なんだと思う。男尊女卑だ、男の甘えだなどという批判は、甘んじて受ける。それでも忘れがたい1曲である。 (中丸謙一朗)

 〈昭和54(1979)年の流行歌〉

 「魅せられて」(ジュディ・オング)

 「おもいで酒」(小林幸子)

 「ヤングマン」(西城秀樹)

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