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【高橋洋一 日本の解き方】マスク調達は無駄だったのか 結果論唱えるだけなら簡単、目立つメディアのミスリード (1/2ページ)

 会計検査院の調査で、「アベノマスク」と呼ばれた全世帯向けを含め、国が調達した布マスクが3月時点で8300万枚(約115億円相当)が倉庫で保管されていたと報じられた。マスク不足だった昨年、国が調達したのは無駄だったといえるのだろうか。

 この種の報道は、政府資料の一部について事前に報道機関にリークされたものだろう。マスコミは政府からいわれるままに報道するだけのことが多く、ニュースとしての付加価値はほとんどない。

 具体的には、11月に公表される2020年度決算検査報告の一部のマスコミ向け事前説明だ。なので、各マスコミは同じ記事内容の報道になっている。

 ただし、見出しだけは報道機関独自だ。それらをみると、「アベノマスクも」とされているが、一見すると、アベノマスクだけが余ったかのように錯覚してしまう。

 報道によれば、昨年、「アベノマスク」と呼ばれる世帯向けに布マスクを約1億3000万枚、介護施設や妊婦向けには約1億5700万枚調達。このうち、それぞれ約400万枚と約7900万枚が保管されていたという。マスクの平均単価は約140円とされる。

 「アベノマスク」は全世帯へ1億2600万枚の配布を終え、保管されていた400万枚は余剰分だという。

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