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【菊池雅之 最新国防ファイル】最新鋭戦闘機からヘリまで幅広く給油 空中給油輸送機「KC-46A」ペガサス (1/2ページ)

 10月29日、航空自衛隊美保基地(鳥取県境港市など)に、最新の空中給油輸送機「KC-46A」ペガサスの日本向け初号機が到着した。

 米ボーイング社が、旅客機である767型機をベースに開発。2014年に初飛行に成功し、米空軍は約180機もの生産を計画している。

 航空自衛隊では、07年より、4機の空中給油輸送機「KC-767」を配備している。小牧基地(愛知県小牧市)に拠点を置く第1輸送航空隊の中に第404飛行隊を新編し、日本初の空中給油輸送機部隊とした。

 搭載した武装や速度などの影響を受けるが、基本的に戦闘機は1時間も飛行できない。空中給油輸送機があれば、いちいち基地へ帰投する必要なく、空の上で燃料を補給でき、すぐに任務や訓練へと戻ることができる。

 1日平均2回を数えるスクランブル発進の増加、海外展開訓練の増加などを考えると、4機では十分ではなかった。また、給油方法は、戦闘機のみに対応した「フライングブーム方式」一択だった。そこで、ヘリコプターなどにも対応できる「ブローブ・アンド・ドローグ方式」の給油機が必要だった。

 KC-46は、この2つの方式を採用しており、最新鋭ステルス戦闘機「F-35」からヘリまで幅広い給油が可能となる。作業の効率化を図り、安全性を高めるため、給油作業員は、24インチの3Dディスプレーを見ながら、燃料を注ぐパイプを操作し、戦闘機などへと接続できる。また、機内には30トンもの貨物積載能力があり、輸送機としての能力も申し分ない。

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