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【高橋洋一 日本の解き方】中国の核弾頭増強にどう対峙するか 軍拡に平和を唱えるだけのお花畑議論は無意味、「目には目」がリアルな対応 (1/2ページ)

 米国防総省は、中国が保有する核弾頭が2030年までに1000発を超えるとの見方を示した。

 こうした具体的問題に対してどのような意見を言うかで、議論が「お花畑」か「リアル」かが分かる。

 お花畑議論では、「中国と話し合え」となる。実際には、中国が一方的に核弾頭を増強してきたわけで、これをいまさら減少させるはずはない。お花畑論者は「粘り強く中国と交渉せよ」と言うだろうが、その間にも核弾頭の増強は続く。

 はっきり言えば、軍事力のない日本の意見など、中国は聞く耳を持たない。国際社会では、どのような交渉でもギブ・アンド・テークなので、平和主義はまず意味を成さない。

 リアルな議論は、隣国が核弾頭を増強していれば、(1)先制攻撃体制(2)ミサイル防衛網整備(3)ミサイル攻撃された後の大量報復-の3段階対応を検討し実施する。もちろん(3)には、米国による核の傘もある。また、筆者が本コラムで繰り返し主張している原子力潜水艦による大量報復も含まれる。

 実際に3段階対応すると、隣国は容易に核弾頭を使えなくなる。これが恐怖の均衡であるが、リアルな対応だ。つまり、核は圧倒的な破壊力があるので、報復される状況を作れば、双方に核への恐怖が生まれ、恐怖による平和がもたらされるという皮肉な結果だ。

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