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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】“いつどの程度か”分からない磁気嵐 日本人の大部分は知らなかったが、先月に地球を襲った (1/2ページ)

 日本人の大部分は知らなかったが、去る先月30日から31日にかけて磁気嵐が地球を襲った。幸い大した悪影響はなく、ふだんは見られない場所でオーロラが見えたくらいですんだ。しかし電力会社や無線を使う航空会社など多くの会社は要員を配置した。

 これは太陽からフレアとして出るもので、太陽と地球の距離を1~3日かかって着く。太陽フレアからは「コロナ質量放出」といわれるプラズマが噴出し、地球に達すると磁気嵐になる。

 今回は5段階評価で最大規模の「Xクラス」の爆発だった。ちょうど地球が正面に位置するタイミングで太陽フレアが出て地球に向かったので、今回は地球の磁気嵐も大きいのではないかと心配された。

 悪くすると国家レベルの甚大な被害を及ぼす恐れさえあった。送電網などに障害が出るほか、人工衛星やGPS(全地球測位システム)などの人工衛星や、航空や漁業に使っている無線が使えなくなる恐れがあった。

 観測史上最初で最大の磁気嵐は「キャリントン・イベント」である。これは1859年に起きたもので、アマチュア天文家だった英国のリチャード・キャリントンは、望遠鏡をのぞいていて太陽に強烈に明るくて白い光を発見したことから始まった。世界中でオーロラが観測され、米国ではオーロラの明かりで新聞を読むことができたという。しかし当時はもちろん人工衛星はなく、電力線もいまと違ってコンピューター化されていなかったので影響は限られていた。いまキャリントン・イベントが起きたら大混乱になるだろう。

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