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【軍事のツボ】ドイツのフリゲート寄港と海上自衛隊護衛艦にみる小型化のジレンマ (1/4ページ)

 ドイツ海軍のフリゲート「バイエルン」(艦番号F217)が11月5~10日の間、東京・お台場の東京国際クルーズターミナルに寄港した。ドイツ海軍の艦艇が来日するのは2002年以来。バイエルンには海上自衛隊の護衛艦「さみだれ」がホストシップとして接遇などに当たった。さみだれは外国で言えばフリゲートより一回り大きな駆逐艦に相当し、海自の護衛艦はこのクラスが中核で、年々大型化してきていた。ところが現在、海自が大量建造を進めている新型の護衛艦はフリゲート相当。小型化して乗員数を減らすのにはにはやむにやまれぬ現状があるのだが、小型化・省人化を加速できない複雑な事情もある。

 バイエルンは今年8月2日にドイツを出て、地中海、インド洋、西太平洋などを通り、来日した。2022年2月帰国予定の長期航海だ。ブランデンブルク級フリゲートの3番艦として1996年6月就役。満載排水量4900トン、全長139メートル、速力は29ノット以上で、乗員232人。76ミリ単装速射砲1門、対艦ミサイル「ハープーン」連装発射筒2基、連装短魚雷発射管、16セルのミサイル垂直発射管には対空ミサイル「シースパロー」、近接防空ミサイル「RAM」21連装発射機2基などを備える。艦載ヘリコプター「リンクス」2機を搭載しており、対潜水艦戦を重視した艦だ。

 ドイツ海軍はもとより、欧州主要国海軍はもともとフリゲートクラスの艦を多く建造してきた。北海、バルト海、地中海など比較的近場が活動の中心だったからだ。

 ややこしいのは、駆逐艦、フリゲート、コルベットといった分類には定義がない。一般的には駆逐艦、フリゲート、コルベットの順に小さくなるが、駆逐艦より大きなフリゲートもあり、その国の海軍がどう呼ぶか次第といってよい。

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