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【ケント・ギルバート ニッポンの新常識】米中首脳会談の成果 台湾情勢念頭、衝突回避だが「対立構図は継続」 日本は弱腰姿勢は見せず、日米同盟強化を (2/2ページ)

 会談に同席していたアントニー・ブリンケン国務長官は、これまで「コラボレーション」という言葉を度々使っている。これは、「両国が合意すべき点は合意し、できない点は無理に合意しない」という意味だ。

 彼がシンクタンクに在籍していた頃の論文には、中国に対しては、基本的に強硬姿勢を保ち、是々非々ですべてを個別に対応するという内容が記されている。まさに今、それを実践中であるといえる。習氏の一強体制である中国が、それぞれの問題を個別に対応することが難しいことが弱点であることも、ブリンケン氏は十分理解している。

 メディアは「会談の勝敗」をつけたいかもしれないが、今回は山積する問題をテーブルに並べた段階だ。ブリンケン氏はこれからも、バイデン氏が副大統領時代から何度も習氏と会談を重ねてきたことは有効に利用し、中国に対峙(たいじ)するだろう。「方向性を示した」という点は及第点を与えてもいい。

 同盟国である日本はまず、米国が示した方向性について、十分に理解すべきだ。アジアに欧州各国の軍艦が続々と訪れていることからも、米国はドナルド・トランプ前政権時代のように、一国では中国に立ち向かわず、より多くの仲間と行動をともにするはずである。

 日本にできることは、中国の顔色をうかがうような弱腰姿勢は見せず、米国との同盟関係をより強化することだろう。

 ■ケント・ギルバート 米カリフォルニア州弁護士、タレント。1952年、米アイダホ州生まれ。71年に初来日。著書に『儒教に支配された中国人・韓国人の悲劇』(講談社+α新書)、『トランプ大統領が嗤う日本人の傾向と対策』(産経新聞出版)、『日本覚醒』(宝島社)など。

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