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「食糧はお前らが解決して」金正恩の責任放棄に軍幹部ら動揺 (2/2ページ)

 軍は12月から冬季訓練に突入するが、食糧の確保が遅れていると情報筋は見ている。10日分の食糧ですら供給できない状況において、軍部隊に供給せよと命じられてもこれと言った方法はないようだ。

 両江道は面積の多くを山地が占め、以前から道内での穀物の確保が難しい地域だ。この地域の経済は、合法、非合法の輸出入で成り立ち、食糧の一部は中国から輸入されていたが、コロナ鎖国と密輸の取り締まり強化によりそれも難しくなった。

 (参考記事:長期化する非社会主義取り締まりで疲弊の度合いを深める北朝鮮国境地域

 地方幹部はとりあえず食料確保に動くフリはしているものの、軍糧米の確保は本来国のやるべき仕事だ。それを地方に丸投げする金正恩氏の今回の指示に、幹部らは困惑しているとのことだ。結局は、協同農場からの食糧徴発、つまり搾取を強化する以外に方法はないだろう。

 (参考記事:軍と国家が一斉に農場を襲う、北朝鮮「食糧難」の末期症状

デイリーNKジャパン

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