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「親が子供にアヘンを与え…」モノ不足に苦しむ北朝鮮の末期症状 (1/2ページ)

 昨年1月からコロナ対策として国境を封鎖、貿易を停止している北朝鮮だが、ごく限定的ながらも貿易を再開している。

 両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋は今年8月、恵山(ヘサン)市内の薬局と市場で売られている医薬品の価格が少し安くなったと伝えた。これは輸入停止で高騰していたものが、中国から医薬品が輸入されて価格が下落に転じたものと見られている。同様の現象は、平安北道(ピョンアンブクト)新義州(シニジュ)でも報告されている。

 それから3カ月。再び医薬品の価格が上昇を始めた。医薬品不足が深刻化する中、アヘンや覚せい剤を薬の代用として使って中毒死する事件も起きている。

 (参考記事:北朝鮮警察系の貿易会社社長、コメと医薬品の密輸で無期懲役

 別の情報筋は、恵山市場で先月中旬から医薬品の価格の上昇が見られると伝えた。

 例えば、抗生剤のシプロフロキサシン1本が2万5000北朝鮮ウォン(約575円)だったのが、2万8500北朝鮮ウォン(約655円)まで上がった。同じ抗生剤でもペニシリンやマイシリンはそれぞれ3000北朝鮮ウォン(約69円)、1700北朝鮮ウォン(約39円)と比較的安価だが、偽物が多く使えないとの認識が広がり、消費者は多少高くてもシプロフロキサシンを好むという。

デイリーNKジャパン

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