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【高橋洋一 日本の解き方】小粒ぞろいの立憲民主党代表選 争点は共産党との選挙協力とスキャンダル追及路線の是非だ (2/2ページ)

 戦後、自民党政権が続いた中でも、共産党と連携する野党は基本的になく、共産党排除が当たり前だった。そうした政治常識からすると、今回の連携には驚かされたが、選挙結果をみると、「自衛隊違憲」と「日米安保条約廃棄」を主張する共産党への国民の警戒感は予想以上に大きかったようだ。代表選で共産党との今後の関係を明示せずに、どのように党勢を挽回するのか、いささか心もとない。

 そのほかの争点としては、政府・与党のスキャンダル追及と政策議論のどちらに重きを置くのかということもある。

 安倍晋三政権下では「モリ・カケ・サクラ」ばかりだった。野党として疑惑を追及するのは当然だが、当初指摘されていた安倍首相が私的に行政をゆがめたという疑惑は結果として不発だった。あまりに時間をかけた割には得られた成果は乏しく、むしろ規制改革が停滞してしまうという弊害があった。

 国民民主党は、スキャンダル追及から対案提起型の政策論争に転じるという路線変更で、先の衆院選で議席を伸ばした。さらに、幹部とはいえない役人をつるし上げるだけで、政策議論が乏しい野党合同ヒアリングから離脱するという。

 果たして、立憲民主党が、国民民主党を追随するのかどうか、それとも従来のようなスキャンダル追及を続けるのかも、代表選で明確にしてほしい。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

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