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木下富美子都議辞職へ 選挙区である板橋の商店街まで「辞めろ」一色だった (1/4ページ)

 東京都議会議員選挙の期間中の無免許運転中に起こした交通事故で書類送検、さらに無免許運転を7回した罪で在宅起訴された木下富美子議員が、議員辞職を表明した。しかし11月9日に報道陣の前に立ったときの木下都議は、反省と謝罪を述べたがものの進退については「続けて欲しい、また力を貸して欲しいという声もあることも事実」と答えて辞めない意向を示していた。このときの発言は本当なのか、俳人で著作家の日野百草氏が、木下都議の選挙区である板橋区を歩き、その「続けて欲しい」声を探したレポートをお届けする。

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 「私は投票してないよ、なにかあるだろうと思ってたからね」

 11月中旬、板橋区の大山商店街。グリーンホール(板橋区立文化会館)とコンビニ、郵便局のある小さな交差点で声をかけてみる。筆者の所属する俳句団体はこの板橋が拠点で知り合いも多い。もちろん内容は同区の東京都議会議員、都民ファーストの会(以下、都ファ)所属の木下富美子都議についてだ。

 「でも入れた人は悪くないよ、だって騙されたんだから」

 まず近くのスーパーから歩いてきたおばあちゃんに話を聞く。古くから特定政党を支持しているとのことで都ファは端から眼中に無かったそうだが、木下都議に投票した人は悪くないという。

 「あんな事件があったなんて知らなかったからね」

 あんな事件、とはもちろん無免許運転で人身事故を起こし逃走(不起訴)したことである。本当にとんでもない話だが、この高島平での事件が明るみに出たのは選挙後の話である。つまり免停中だった7月の選挙期間中の一連の事件を隠蔽して当選した。

 「それをみんなが知ってたら当選してないよ、まったく落ちた人には迷惑な話だよ」

 迷惑というのは次点で落選した自民党、河野雄紀元都議のことだという。当選ラインにわずか約1000票差の落選ということで、木下都議の事件が最初からわかっていれば結果は違っていたかもしれない。

NEWSポストセブン

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