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「感染者ゼロ」の北朝鮮、一部地域で15日間のロックダウン (1/2ページ)

 中欧のオーストリアでは、22日から4度目のロックダウンが始まった。新型コロナウイルスの新規感染者の急増を受けてのもので、隣国スロバキアでもロックダウンが検討されている。

 一方、中国と国境を接する北朝鮮・両江道(リャンガンド)の金亨稷(キムヒョンジク)郡でも、今月19日から15日間のロックダウンに入った。新型コロナウイルスの国内での感染者はゼロだと言い張る北朝鮮で、なぜロックダウンが実施されているのか。デイリーNKの内部情報筋が伝えた。

 事の発端は、封鎖令(ロックダウン)実施の前日に遡る。その日の午後9時ごろ、何者かが川向うの中国から北朝鮮に忍び込む様子を発見した、国境警備に当たっている朝鮮人民軍(北朝鮮軍)暴風軍団は、その人物を逮捕。無慈悲に暴行を加えた後で、尋問を行った。

 逮捕されたのは、40代のチェさん。カネを受け取るために中国に行っていたというが、所持していた10万元(約180万円)もの現金はその場で奪われた。情報筋は言及していないが、そんな大金は、単純な出稼ぎで稼げる額ではないため、密輸や人身売買に関わっていたものと思われる。

 この事案はすぐさま、金亨稷郡非常防疫連隊を通じて中央非常防疫司令部に報告された。翌19日の午前10時から突如として、郡全体がロックダウンに入った。つまり、新型コロナウイルスの感染者が発生したわけではなく、単に国境封鎖が破られたからというのが、ロックダウン実施の理由だ。ちなみに川向うは吉林省長白朝鮮族自治県の八道溝鎮という小さな村で、県内で新規感染者は出ていない。

デイリーNKジャパン

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