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“ワクチン100日作戦”最恐変異株「オミクロン株」に対応 米ファイザー、早ければ来年2月にも供給

 南アフリカなどで確認された新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」はどこまで怖いのか。感染力が高くワクチンや抗体薬が効きにくくなる可能性が指摘されており、米ファイザー社は100日以内に対応するワクチンを供給する方針を明らかにした。米モデルナ社も開発を急いでいる。

 国立感染症研究所によると、オミクロン株は「スパイクタンパク質」と呼ばれる表面の突起に約30カ所の変異が生じている。現在、猛威を振るうデルタ株の変異は8カ所で、国内の専門家からは「これまでの変異株より桁違いに多い」と驚く声が上がり、感染力の増加が懸念されている。

 ただ、世界保健機関(WHO)は28日、オミクロン株について、南アの一部地域で感染者と入院患者が増えているが、症状が他の変異株と比較して異なるという情報はないとしている。重症化率の高さなどの特性は「依然としてはっきりしていない」という。

 ファイザーとドイツのビオンテックは、現在のワクチンのオミクロン株に対する有効性について、2週間以内にさらなるデータを得たいと説明。修正版ワクチンが必要となれば100日以内に供給するとした。早ければ来年2月末となる見込み。

 モデルナもオミクロン株に対する戦略を発表、60~90日で治験に進む見通しを示している。

 それまでの間は基本的な感染対策の徹底が重要となる。WHOは、3密(密閉、密集、密接)の回避などの感染拡大防止策はオミクロン株にも有効だと強調している。

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