竿竹屋の押し売りで高額支払い 移動販売車によるトラブル

2013.04.16


便利な物干し竿の移動販売車だが、なかには落とし穴も(画像処理しています)【拡大】

 移動販売車で消費者宅を訪れて、高額な商品を販売する被害が相次いでいる。被害相談で多いもののひとつに、物干し竿の移動販売がある。「物干し竿を2本、1000円で販売する」とアナウンスしている移動販売車を消費者が呼び止めたところ、業者は家を訪問してきた。

 そして値段表を見せ、「これしかないがよいか」と一方的に3000円の竿を勧めてくる。そこでその竿を4本注文したところ、8万円もの金額を請求された。値段が違うというと「それは50センチ当たりの料金だ」とすごんできたため、結局5万円を払うことになった。このほかにも、物干し竿を購入するつもりが、物干し台まで買わされて、高額な金を払わせられたという相談が消費者センターに寄せられている。

 消費者が自分から車を呼び止めたとはいえ、業者が一方的に高額な物干し竿を売りつけており、これでは消費者が自由に商品を選べない。それゆえ、特定商取引法におけるクーリング・オフは可能である。しかしながら、悪質業者の場合、代金を受け取るとすぐに立ち去ってしまい、連絡先などが分からないこともある。

 そうなると返金請求先がないため、消費者は泣き寝入りせざるを得なくなる。もし商品を購入する場合には、注文前に領収書をしっかり渡すことを約束させるなどして業者名と商品の値段をしっかり確認しておきたい。

 また最近、加齢により細かい字が見えにくくなってきて、新たな眼鏡が必要かなと思う人もいるかもしれない。そうした人たちを狙う商法もある。昨年、徳島県から行政処分を受けた業者は、「目の検査をしませんか」と消費者に気軽に声をかけて、視力測定車に連れ込み、検査をするうちに、相手が目の病気で手術したことを知ると「目が悪くなっているので、今の眼鏡は合わない」と言い、レンズ交換を勧める。

 あるいは、消費者から前回の運転免許証の書き換え時に目が見えにくいことを聞き出すと、「このまま目が悪かったら免許更新は難しい」と不安をあおり、新たなメガネを購入させていた。今後もさまざまな移動販売車による勧誘が発生する可能性は極めて高いので、十分に気をつけておきたい。

 ■多田文明(ただ・ふみあき) 1965年生まれ。ルポライター。詐欺・悪徳商法を数多く潜入取材。洗脳・カルトにも詳しい。9月に新著「おいしい話に、のってみた “問題商法潜入ルポ”」(扶桑社)刊行。

 

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