宅配業者を装い金を騙し取る代引き詐欺 注文していない商品が送り付けられ… 

2013.05.21

 注文をしていない商品を勝手に送り付けて、代金を請求するなどの送り付け商法の被害が後をたたない。消費者センターに寄せられた2012年度の相談件数は、昨年度の4倍もの数字になっている。

 数年前はカニなどの海産物を中心に送りつけていたが、今は健康ブームということもあり、健康食品を送り付けてくるケースが目立つ。

 送りつけ商法の中でも特に気をつけたいのが、宅配業者が商品の配達をするとき、荷物と引き換えに代金を回収する代金引換による手口である。

 今年、消費者が注文していないにも関わらず、2万円ほどの健康食品を送り付け、代金引換で商品代金を受け取っていたとして、特定商取引法違反により男ら4人が逮捕されている。今、この手の代引き詐欺が横行している。

 現代はネットを通じて通信販売でモノを買うのが当たり前になっている。それゆえ、商品が家に届くと自分は注文していないが、もしかすると家族の誰かが頼んだのかもしれないと思い、現金を払ってしまいがちだ。しかし代金引換の場合、一度お金を支払ってしまうと、相手が架空の業者の場合もあり、返金が難しくなることが多い。

 その他にも、母親が家にいたところ、宅配業者から娘あてに「代金引換で、15万円の荷物を預かっている。配達したい」と電話があった。家にお金がないため、折り返し連絡することにした。帰宅した娘に尋ねると注文しておらず、業者に断りの電話をかけると、通じなかったというケースも報告されている。こうした宅配業者を装い、金を騙し取ろうとする手口にも警戒する必要がある。

 荷物を受け取るときには、発送元の名前や住所、中身を確認して、心当たりがない場合は商品を受け取らずにあて先の家族に確認する。代引き詐欺に遭わないためには「今日、どんな商品が届くのか」家族間でコミュニケーションを取ることが何より大事になる。

 もし被害に遭ったら、たとえ金額が少額であっても泣き寝入りせず、公的機関に相談しておきたい。宅配業者の中には、代引き商品を送る業者に厳しい審査をかけるところもあるが、一部簡単にできるところもあるので、今後も代引き詐欺には十分な注意をしておきたい。

 ■多田文明(ただ・ふみあき)1965年生まれ。ルポライター。詐欺・悪徳商法を数多く潜入取材。洗脳・カルトにも詳しい。9月に新著「おいしい話に、のってみた “問題商法潜入ルポ”」(扶桑社)刊行。

 

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