甲子園詐欺 学校職員、OBに扮して金を騙し取る事件相次ぐ

2013.08.06


さわやかな高校野球を悪用する詐欺にご用心【拡大】

 全国各地の予選が終了し甲子園への出場高校が決まり、まもなく夏の全国高校野球選手権大会を迎えようとしている。自分の卒業高校や、地元の学校が出場するとなるとうれしくなるものだが、こうした郷土愛や愛校心につけこみ、詐欺や悪質商法を行う手口には警戒が必要だ。

 これまでにも学校職員やOBになりすまして「甲子園への出場が決まったので、寄付してほしい」と家々を周り、お金を騙し取る事件が度々起きている。実際に高校の後援会などが寄付を呼びかけることもあり、なかなか見極めは難しいが、戸別訪問して直接に寄付を募るケースは少ないので、訪問者がきてもその場ですぐにお金を払わず、学校やOB会などに確認する必要があるだろう。

 このほかにも同窓会を利用した悪質商法の手口もある。同窓会名簿を作成するための往復はがきが送られてきて、つい学生時代の懐かしさに駆られて住所などを書いて返信してしまうと、業者から料金に見合わない粗悪な内容の名簿が送られてくる場合がある。

 騙されないためには、はがきを送ってきた業者と学校がどんな関係があるのかを確認して、苦情が寄せられていれば、はがきは無視する。もし、はがきを送り返して個人情報を悪質業者に知られてしまうと、新たな勧誘をうけることにもなりかねないので、安易な返信は慎むようにしたい。

 昨年、消費者庁から特定商取引法違反で1年間の行政処分を受けた業者は、過去に卒業校への応援メッセージなどの新聞広告を載せたことのある人に電話をかけていた。消費者が「契約しません」と断っても、しつこく業界新聞などへの名刺広告の掲載を迫り、勧誘に根負けして、広告の掲載を承諾してしまうと、その後も繰り返し、掲載の契約をさせるなどしていた。

 また、契約の解除を申し出ても「契約書に書いてある以上、契約はやめられない」などと受け付けず、時に「この野郎、払うものは払え」などと暴力的な口調で応対していた。

 学生時代を過ごした思い出が強い人ほど愛校精神は強くなり、この種の詐欺や悪質商法に遭いがちになるので、十分に気をつけておきたい。

 ■多田文明(ただ・ふみあき) 1965年生まれ。ルポライター。詐欺・悪徳商法を数多く潜入取材。洗脳・カルトにも詳しい。9月に新著「おいしい話に、のってみた “問題商法潜入ルポ”」(扶桑社)刊行。

 

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