「還付金がある」の電話に気を付けろ! 

2013.08.20

 都内や横浜に住む人たちの国民健康保険料金が今年度から増額となり、今後、消費税が段階的に引き上げられるなど、私たち国民への金銭的負担が増えていく中、嘘の還付金話を持ち掛けて金を騙し取ろうとする手口には注意が必要である。

 これは税務署や社会保険庁などの公的機関を装った人間が「払い過ぎたお金を戻す」とウソの電話をかけ、ATM前に誘導されて、携帯電話で指示されるままに操作をした結果、お金を受け取れるはずが、逆に金を振り込んでしまうという詐欺である。

 今年に入り、60代女性のもとに市役所職員を名乗る男から「医療費の還付金がある」と電話があり、ATMに呼び出され、200万円を振り込んでしまっている。

 警察庁が発表した還付金被害は、平成23年296件、約2億5397万円だったものが、平成24年1133件、約11億2767万円となり、今年の5月末現在ですでに760件、約7億4511万円に上っている。

 特に大阪などの関西圏での被害増加が目立つ。これまでオレオレ詐欺(母さん助けて詐欺)には、大阪のおばちゃんたちは騙されないといわれてきたが、還付金詐欺の被害には遭うケースが相次いでいる。

 また還付金詐欺の手口もATMに誘導するだけではなくなってきている。1400万円を騙し取られた女性は、市役所職員を騙る男から医療費還付の書類は届いているかとの電話をうけ、「今日が還付金の手続きの締め切り」と焦らされて、男が教えてきた社会保険事務所の電話番号にかけた。そこで電話に出た人物にネットバンクの口座番号や暗証番号などを教えてしまい、不正に金が引き出されてしまった。

 今や還付金詐欺もATMに誘導するだけでなく、ネットバンク利用者を狙う新手な詐欺も出てきている。また、大手銀行の国税処理係を名乗り、税金を多く払っているので還付手続きをするというメールが送られるケースもある。

 この手の詐欺では「今日中に手続きをする必要がある」といって焦らせてくる。こうした税金が戻るという話に「今日中に」という言葉がついてきたら、詐欺の電話と疑って、すぐに電話を切るようにしたい。

 ■多田文明(ただ・ふみあき) 1965年生まれ。ルポライター。詐欺・悪徳商法を数多く潜入取材。洗脳・カルトにも詳しい。9月に新著「おいしい話に、のってみた “問題商法潜入ルポ”」(扶桑社)刊行。

 

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