嘘の薬効うたう健康食品… 即日契約を避け商品内容を確認

2013.10.29

 多くの人がサプリメントを取るなどして健康への意識を高めるなか、注文もしていない健康食品を勝手に送り付けて、代金引換などで料金をだましとる手口はいまだに多い。これ以外にも、ありもしない薬効をうたわれて健康食品を高値で購入させられるケースも相次いでいる。

 今年に入って神奈川県警は、医師になりすましてがん患者の家を訪れ、診察などの医療行為をした男を医師法違反で逮捕した。この男は医師であることを信じさせるために、偽の医師免許証などを見せていた。

 また、この家の夫婦に、海外から抗がん剤を輸入するという嘘をつき270万円ほどをだまし取ったとして再逮捕されている。この男が販売した物は、市販の薬局で1000円ほどで購入できるサプリメントであった。

 さらに東京都は、健康食品の移動販売を行う際、会場に集めた高齢者らに「がんに効く」「これを飲むことでがんの手術をしないで治った人がいる」と嘘の説明をして、高額な契約をさせていた業者に業務停止の命令を出した。

 この販売会に参加するには入場料として100円を払うものの、参加者にはさまざまな食料品が無料で配られるといった特典があるため、多くの客が口コミなどで集まっていた。

 業者は会場で健康食品を販売する際に、100万円以上の商品券を買って会員になると、健康食品がもっと安く買えるといって、商品券を繰り返し購入させ金を集めていた。しかし、この商品券を使える機会はほとんどなく、返金を申し出ても受け付けてもらえなかったという。

 病気の予防や治療ができることが実証されているのは、ロットナンバーがついて厳重に管理された医薬品だけである。健康食品はあくまでも食品の部類に入るので、薬のように病気への効能を示して売ってはならない。しかしながら、私たちは病気という弱みにつけこまれると、どうしても受け身の姿勢で話を聞いてしまうため、健康食品を薬と同等のものと思わされて購入させられてしまいがちになる。

 もし業者から「病気が治る」などの効能の説明を受けたときには、その場での契約は避けて、販売商品の内容を改めて確認してから、購入の判断をする必要がある。

 ■多田文明(ただ・ふみあき) 1965年生まれ。ルポライター。詐欺・悪徳商法を数多く潜入取材。洗脳・カルトにも詳しい。9月に新著『悪徳商法 わざと引っかかってみました』(彩図社)刊行。

 

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