モデル商法 事前にかかる費用を伝えず高額の登録料など突然請求

★モデル商法被害の実態

2013.12.03

 モデルというと、ファッション雑誌などで活躍する若い男女をイメージしがちだが、近年、美魔女ブームがあったように、比較的年齢が高い人たちにもモデルとしてのニーズが広がっている。それゆえ、求人情報にもシニア系のモデル募集を見かけることがある。

 しかしながら、モデル斡旋(あっせん)業者の中には「ギャラが1万円以上になる」「幅広い年齢層のモデル募集」という広告を出して、多くの人に面接(オーディション)を受けさせ、合格後に高額な登録費用や入所金を請求してくるところもある。

 悪質な斡旋業者と、そうでないところの違いは、事前にかかる費用を伝えているかどうかだ。悪質業者は面接前の説明では、仕事をする上でかかる費用を正確に伝えず、面接終了後か合格後に事務所に呼び出して、初めて高額な金のかかることを告げ、執拗(しつよう)な勧誘をする。

 もし応募者が金を払う決断をしないと、「合格を取り消す」と言ってくる。また「仕事をすれば、事前費用は簡単に稼げる」といって、応募者を安心させて契約させることもあるが、モデルなどの仕事は不定期で、高額なギャラを手にできる機会はそうそうないことを肝に銘じておきたい。

 時に、街頭でスカウトされた子供から誘われて、親が一緒にモデル・タレント系の事務所に赴き、業者から「子供には将来性がある」とおだてられて、高額な契約をしてしまうこともある。

 どんな場合であっても、事前にどの位の登録料金や入所金がかかるのかを尋ねておき、あまりにも高いお金がかかる時には、第三者に相談するなどして、慎重に決断すべきである。

 またモデル募集から、高額な商品購入をさせられることもある。今年に入り「モデルになるには着物の購入が必要だ」と言い、主婦から50万円をだまし取ったとして、愛知県警は、モデル派遣事務所の代表らを逮捕している。

 業者らは情報誌などで、高額なギャラがもらえるとモデル募集をしていたが、実際にはモデルの派遣をしていなかった。この手口で全国の男女に6000万円以上の着物を売りつけていたという。「モデルの仕事がある」を名目にして、高額な契約をさせる手口には、今後も注意が必要である。

 ■多田文明(ただ・ふみあき)1965年生まれ。ルポライター。詐欺・悪徳商法を数多く潜入取材。洗脳・カルトにも詳しい。9月に新著『悪徳商法 わざと引っかかってみました』(彩図社)刊行。

 

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